最初は業務用

食洗機はもともと業務用でした。1860年にハンドルを回して、お皿にお水をかけて、汚れを落とすといった簡単なものでした。電動式のものが登場するのは、1900年になってからです。

日本で食洗機が一般的になったのは、東京オリンピック前後からで、高度成長期の日本にとって、業務用として活躍する食洗機を良く目にするようになります。食べ物を扱う店舗では、ごく当たり前に食洗機の導入が始まりましたが、洗剤の質があまり良くなく、メーカーとの試行錯誤が続きます。

この頃から一部家庭にも食洗機がお目見えするのですが、まだまだ高値の花でした。今のような形ではなく、思ったよりも落ちが悪かったり、洗剤との相性で問題が多いなど、まだまだ未来の機械でした。

それほど食器洗いが大変ではなかったということもありますが、狭い台所で騒音もあり、電気代も高いとデメリットが目立つ食洗機の改良は、メーカーにとっては改良を重ねなければならない要因がたくさんありました。ですから、実際に食洗機をつけるのはビルトインタイプが最初で、高級なマンションなどに、洋風キッチンには食洗機と言う形がオーソドックスでした。

海外の映画やドラマで見る食洗機は、大きさもかなりあるものですから、とうてい日本の台所のサイズには合わないとされてきました。現在の形ではなかったのが最初の食洗機で、一般家庭に普及するには1990年代になってからということになります。この間のメーカーの改良が大変だったといえるでしょう。